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Interview
Alumni Interview

卒業生インタビュー

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SNSで何百万人に拡散される

クリエイティブを

任されるということ

増田 かほり

株式会社newn クリエイティブディレクター・デザイナー

1987年 生まれ。筑波大学芸術専門学群ビジュアルデザイン専攻卒業後、2010年 包装資材大手メーカーのザ・パック株式会社に入社。パッケージデザイナーとして各種メーカー・ブランドの包装資材全般のデザインを担当。2018年1月より株式会社SnSnap(現GENEROSITY)入社。
クリエイティブディレクター兼デザイナーとして、オンライン・オフラインを駆使したイベント全体のクリエイティブ・デザイン制作を手掛ける。
2020年12月より株式会社newn にてクリエイティブディレクター兼デザイナーとして、スイーツブランドを担当予定

その後の成長に弾みをつけた「創業以来最大級」のプロジェクト

__次の会社に行こうと思ったきっかけを教えてください。

入社して3年ほど経ち、やりきったというのを感じたのが1つあります。この1年、手がけた案件に対して多くの評価をいただけている反面、自分の成長がやや踊り場に来たかなと。

これまで、私は前職も含めて10年以上クライアントワークを続けてきました。GENEROSITYでは多くのブランド企業のPR案件を手がけていますが、それらを見てきて、今度は1つのブランドにコミットしたいと思うようになったんです。

1つのブランドをデザイン・プロモーションして、じっくり育てていくということを経験したい。そう考え始めていた時に、自分が好きなブランドの企画運営会社がクリエイティブディレクターを探していることを知って、気持ちが動きました。

__増田さんが採用に至った評価のポイントはどんなところでしたか?

今までの経験として、パッケージ業界でデザインに携わっていたことは大きく評価していただいたと思います。

後は、私個人の興味関心や世界観が会社とマッチしたポイントですね。今後リアルイベントや店舗出店も考えているとのことでしたので、空間デザインやパースを描いてきたGENEROSITYでの経験は大いに活かせると評価していただきました。

__増田さんのこれからの目標を教えてください。

もともとライフスタイル系のブランドは好きでしたが、実際にブランドの企画運営に興味を持ったのは、将来自分でカフェやブランドを立ち上げたいという夢が湧いてきたからなんです。

特にGENEROSITYでは、一般の人も含め、SNSを通じて大きな影響力を持てるということを経験しましたし、有名人の上手い見せ方や、レベルの高いプロのものづくりを学ばせていただきました。この経験を踏まえて、次は1つのブランドを育てていくスキルを身につけ、将来自分が作り上げたい世界観を表現・発信できるようになりたいと考えています。

平面デザインから立体デザインへ挑戦しようと思った理由

__GENEROSITYの次の会社では、増田さんはどのような仕事をするのでしょうか?

D2Cブランドの企画運営をする会社にクリエイティブディレクターとして入社します。

具体的には、スイーツブランドのクリエイティブ全体を担当する予定です。その会社ではスイーツ以外にもアパレルブランドや化粧品ブランドなど、衣食住に関わるブランドを手がけており、行く行くはそれらのブランドデザインにも関わっていく予定です。

__社会人となってからの増田さんのキャリアを教えてください。

大学ではグラフィックデザインを学んでいました。その頃から、パッケージデザインが好きで、化粧品やスイーツ、アパレルブランドのショッパーなどに目が行くことが多かったと思います。

自分でも作ってみたいとの思いから、包装資材業界大手の会社にデザイナーとして就職しました。その会社は、紙パッケージからポリ袋、布製品、ダンボール製品など、包装にまつわるものであればなんでも扱っていて、印刷やグラフィックデザイン、ディスプレイなども手がけています。

 

私は、その会社で8年間デザイン全般に関わり続け、プライベートブランド立ち上げのプロジェクトリーダーを務めたこともあります。その商品は有名雑貨店でも販売されていて、私が辞めた今でもブランドとして続いています。

__前職を辞めた理由はなんですか? またSnSnapと出会ったきっかけを教えてください。

もともといろんなイベントに足を運ぶことが好きで、8年の間に世の中の技術的な変化の流れを強く感じていました。一般の人でも動画を作れるようになったり、SNSでいつでも発信できるようになったり……。

包装デザインは基本的に動きませんよね。私がずっと手がけてきたパッケージデザインという分野から、3Dで体験できるデザインの世界に行ってみたいと思ったのが大きな理由です。

 

それから、IT系のイベントにまつわるものや動画、または、テクノロジーとクリエイティブを通じてファンを作るコンテンツサービスなどに興味を持つようになりました。そんな時に、私の主人から知り合いの西垣(GENEROSITY CEO)さんを紹介され、ちょうどデザイナーを探しているとのことだったので話を聞きに行きました。面談のその日に入りたいとお伝えし、2017年の12月に採用していただきました。

__SnSnapに入社して最初に受けた印象はどうでしたか?

とても華やかな世界だなと感じました。同じクライアントワークではありましたが、前職では百貨店や食品業界などを相手に、主に紙に印刷されたものを扱っていました。一方で、SnSnapでは外に向かってPRする仕事が多く、作ったデザインがWeb媒体に乗ったり、SNSでどんどん発信されていきます。制作物が1人歩きしてどんどん広がっていく様子は、本当にすごいなと思いましたね。

 今までは、作った商品は基本的に店の棚に置かれて販売されます。なので、目について手に取ってもらうためには、どんなビジュアルであれば良いかを考えるデザインでした。けれど、SnSnapでは、コンテンツが1人で勝手に人を集めるための役割も果たしてくれます。デザインの質も機能も、これだけ違ってくるのかと感心しました。私が手がけたデザインがSNSで何百万と拡散されて、一気に人の目に触れることができる。これにはとても感動させられました。

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__これまで手がけてきた仕事で一番大変だったことを教えてください。

私が入社して4ヶ月目に開催された大手化粧品会社のコンペで、SnSnapが大手の広告代理店を差し置いて一番に選ばれたことがあります。その時に、私はプレゼンと下準備で携わっていたのですが、アートディレクター兼クリエイティブディレクターとして、その大手化粧品会社のイベントを仕切ることになりました。

 SnSnap創業以来、最大級のプロジェクトということで、正直にいうと、大変な責任を負ってしまったと感じていました。社内では私の他にもう1人デザイナーの方がいましたが、初めての大プロジェクトだったので、私はその案件に半年間かかりきりになってしまい、大きな負担をかけてしまいました。

フロントに立ちながら、クライアントと毎週打ち合わせをして作り上げていく工程では常にプレッシャーを感じていました。

__創業以来の大プロジェクトの結果はどうでしたか?

春先にコンペに出て、秋冬の12月までプロジェクトは続きました。終わった時は、やりきったという感動で、その日家に帰ってから泣きました。(笑)

自分ももちろんですが、チームのみんな本当にお疲れ様という思いが込み上げて……。

 クライアントからは、特にデザイン・クリエイティブ面に関して好評価をいただくことができました。その時のイベントを見た、別のブランドから声をかけていただき、新たな仕事につながる結果も得ることができました。今でも、そのクライアントとは継続してお仕事をさせていただいています。

 初めてのことだらけで大変ではありましたが、やって良かったイベントだったと心から思います。

__プロジェクトではチームを組んで動いたかと思いますが、チームとしての感想があれば教えてください。

この規模のプロジェクトですと、一般的に10年くらい経験を積んだベテランメンバーが携わることが多いと思います。けれど、その時のSnSnapチームは平均年齢が20代後半で、しかもイベントの経験が全員にとって初めて。不安は大きかったですね。

やはり、未熟な面が露見してしまう場面が多々あり、クライアントからご意見を受けることもありました。

それらを乗り越えて結果的に成功することができたのは、案件全体を通じてみんな成長しながら1つ1つクリアしていけたからだと思います。

営業チームも、開発チームも、デザインチームも、みんなこの案件を経たおかげで、今では同じレベルのプロジェクトが来ても年に何度も回せるようになりました。大きなプロジェクトを糧に「成長しようという前向きさ」と「成功させてやろう」という気概が会社全体にあるなと思います。

__ご自身の成長に関してはいかがですか?

苦労もありましたが、その分自分のスキルが目に見えて上がっているという実感はありました。立体的・動的なクリエイティブデザインのアウトプットスキルは、自宅でもソフトで練習をしていましたね。

自主的な学習の効果もあると思いますが、クライアントやチームメンバー、協力会社から学ばせていただいたおかげで、かなりの短期間で成長を遂げることができたと思います。

GENEROSITY​での経験を経て、見えてきた夢の実現

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