Interview
Member Interview
社員インタビュー
木村 元貴
Creative dept.
Creative Director / Designer
デザインの価値・責任に
真正面から向き合えているのは
大きな経験
1990年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、映像・WEB系の制作会社へ入社。
その後、ブランディングを主軸とした制作会社を経て2021年にGENEROSITY入社。
WEB案件を中心にUI、グラフィック、什器等のデザインを担当している。
動画制作からスタートした、デザイナーとしてのキャリアの行方
__GENEROSITYに入社する前は、どのような会社で働いていましたか?
GENEROSITYは3社目になります。大学卒業後に新卒で入社した会社は、動画制作がメインのweb系の会社でした。
そこでは、映像制作のアシスタントを中心に、たまにデザイン制作の手伝いをしていました。
撮影現場での下準備や、動画制作のサポートが多かったですね。デザイナーとしての仕事の機会が少なかったので、空いた時間に先輩にお願いして、バナー制作やwebページの制作をやらせてもらっていました。
__動画制作が主な会社で仕事をしていたのですね。
8~9割ぐらいの仕事が動画制作でしたね。クライアントに対するホスピタリティがとても高い会社だったので、仕事の進め方、気遣いの大切さなど、細かなフォロー体制の大切さを学ばせていただきました。社会人としての基礎的な部分が身についたと思います。
ただ、1年ほど経った頃に、「今のままではいけない」と焦りも感じていました。
制作会社や広告会社に進んだ友人たちとの差が開き始めているのを感じ、「やっぱりデザイン制作をしたい」との思いから辞めることに決めました。
__その後の進路を教えてください。
ご縁があったクリエイティブディレクターの方のところで、最初はバイトで広告制作の手伝いをするようになりました。
1~2年くらい経った頃、その方が会社を立ち上げたので、自分も社員になりました。
初めて任された仕事は、新聞広告のデザインです。その他、スタートアップ企業のロゴマーク制作や、チラシ、名刺のデザインなどを手がけていました。
__広告制作で紙のデザインを手がけるようになったのですね。
当初は紙のデザインが多かったのですが、2~3年くらいでweb系の仕事が多くなっていきましたね。そのうち、商品やサービスのデザインだけでなく、会社全体のブランディングを企画する会社になっていきました。 自分自身は、アートディレクターとしての立ち回りをすることが多くなっていきました。例えば、商品紹介の動画を作りたいとの依頼があったら、まずは企画を考えて、必要だったら素材を制作したり、撮影現場でディレクションをしたりしていました。
理屈だけじゃない、ビジュアルで表現する広告制作の面白さ
__転職をしようとしたタイミングとGENEROSITYに興味を持った理由を教えてください。
転職を考え始めたのは、アウトプットの幅を広げていきたいなと感じていたところに結婚が重なったタイミングでした。
GENEROSITYに興味を持ったのは、今までやってきた領域とは違うデザインを手がけていたところです。空間デザインやイベントプロデュースなど、未知の不安もあったのですが、「楽しそうだな」という方が勝りました。
特に、ブランドの新商品のキャンペーン企画は、学生の頃からやってみたいなと思っていた分野だったので。
__デザイナーの視点で、GENEROSITYのどのようなところに魅力を感じましたか?
ハイブランドのクライアントを相手とする案件が多いところですね。前職での広告制作は理屈を土台にデザインをあてはめていくことが多く、自分のポートフォリオを見返すと、似たような作品が多いことに気づきます。
面白みに欠けている自分のポートフォリオに対し、GENEROSITYの制作物は華やかで、とても魅力的に見えました。デザイナーとして自分の幅を広げたい、と思ったのがエントリーした一番の理由ですね。
__GENEROSITYに入社してからは、どのような仕事をされていますか?また、やりがいを感じる部分があれば教えてください。
入社して初めて制作したのは、森アーツセンターギャラリーの出口に作った商品ブースです。
やったことのないデザイン領域でしたので、大変ではあったのですが最後まで自走できました。反省点はありつつも、達成感のある制作だったと感じています。その他、LPなどのweb制作を任されています。
実際に制作に携わってみて感じたことですが、自分の制作物に対するユーザーの反応が目に見える、という楽しさはイベントプロデュースならではだと思います。
クライアントからの評価だけではなく、イベントであれば、来場したお客様の反応を得ることができます。
広告制作だと、どうしてもユーザーの反応が見えにくいので、この点はデザイナーとしてのやりがいに繋がりますね。
__前職での広告制作とのアウトプットの違いがあれば教えてください。
「クライアントの課題を解決する」という目的があって、広告制作はスタートします。
課題を解決するための理屈を土台として方向性を定め、ある種パズルのようにデザインを当てはめていきます。 一方で、ハイブランドは広告でもアート的な側面が大きいですよね。ブランドのイメージをビジュアル重視で表現することが多い。その部分が今の自分の課題の1つでもあります。
ハイブランド独自の表現感覚を身につけて、さらに自分が得意とする戦略的な表現を合わせれば、もっと良いクリエイティブが実現できるのはと期待しています。
一番の成長は、デザイナーとしての「存在意義」や「責任を負うこと」に向き合えたこと
__仕事を通して身についてきていると感じるスキルや領域はありますか?
技術的な部分はもちろんですが、任される仕事に対するモチベーションの持ち方が明らかに変化しています。
今までは、クリエイティブディレクターの下で任された仕事に取り組む立場が多かったのですが、GENEROSITYでは社員一人一人がリーダーシップを発揮しなければならない場面が多いです。良い意味で会社からの期待感やプレッシャーを感じていますね。
デザイナーとしての存在意義や役割を、自ら積極的に発信することを求められるので、デザイナーチーム全体のことや、自身の成長に向けて色々と考えることが多くなりました。意見を積極的に発言していくようになったのは、自分の中で大きな変化だと思っています。
__代表の西垣が掲げる1つに「一人一人が起業家であれ」という言葉がありますね。
GENEROSITYで、「責任を負うこと」にきちんと向き合えたことは、今後のキャリアにプラスになっていくだろうと感じています。
これまで「仕事に責任を持っていたか?」と問われると、正直、今ほどの重みで捉えていなかったと思います。
社員一人一人がリーダーシップを持って行動することの大切さに気がつけたこと、実践できる場があることは次のステップにも確実に生きていくし、絶対に必要なことだと感じています。
__GENEROSITYで今後挑戦してみたいことはありますか?
やらなければいけないことは、言い出していくとキリがありません。技術的な分野であれば、ハイブランドのデザインの考え方、空間デザイン、UIUXなど……高めていきたい部分はたくさんありますね。
デザインチーム全体としては、会社の中でのポジションをもっと底上げしていく必要性を感じています。
今は、営業チームが主体となってディレクションしていますが、プランニングからデザインチームが積極的に関わっていくことで、出来上がるクリエイティブの深度が変わってくると思います。今後は、そういった体制づくりにも積極的に関わっていきたいですね。